昭和40年代、新三種の神器を持つことが庶民のステイタスとされていた。 その日、真夏の蒔呂家には、その一つがようやく届くはずであった。 …が、待てど暮らせどやってこない。 亭主は妻に当り散らす。 「暑いぞバカ野郎! おぅ、クーラー屋、まだか!?」 (大倉山-14.03.17) 桜木町方面 △ ▽ 渋谷方面