福井 武生から福井まで
平成15年5月15日
福井県福井市へ向かいます。せっかくの北陸路なので、早めに出て現地で余裕を作りました。
新幹線を米原で降り、北陸本線を走る特急に乗り換え、琵琶湖に沿って北上しながら、車窓の風景は次第に北陸らしくなってゆきます。
列車は何度か途中駅に停車。
敦賀を出て北陸トンネルを潜っている時に思いつきました。
福井駅手前の武生駅で降りよう!
お昼でもあるので、駅前にあった越前名物「おろしそば」の店へ。
古びた店でした。
店を守る店主と家族も、かなり古くなっていました。
まぁ、旅人にとってはそれも味のうちではあります。
おろしそばは、蕎麦にピリッと辛めの大根おろしをタップリ載せて、汁をかけていただきます。
麺は田舎蕎麦らしく、少々太め。サッパリして、お昼にはまことに具合がよろしい。
蕎麦を食べ終え、さてボチボチお仕事モードに切り替えて、武生駅から約100mほど先にある福井鉄道の「武生新」駅に入ります。
何故か武生“新”駅なんですね。
降りた駅は福井駅の五つ手前にある花堂駅です。
「はなんどう」と読みます。
福井鉄道は、地方私鉄の味をしっかり残した風情ある線でした。
目的地まで歩いていると、落書きに目を惹かれました。
何のことはない絵ではあるのですが…。
モノクロでは分かりづらいですね。紫蘇畑です。
雨がシトシトと降る中、笠を被った農家の人が、手入れに余念がありませんでした。
写真は畑が広がっていますが、周囲は住宅街でした。
福井市街から近いこともあり、宅地化が進んでいるようです。
仕事を終えて、先方さんから福井駅まで送っていただいちゃいました。
列車の時間まで、駅周辺を散歩しましょう。
裏手の喫茶店です。
いぃ味を醸し出しています。
駅前の短いアーケードを歩きます。
福井駅は長野新幹線の延長が予定されており、工事も始まっています。
開通したら、きっとこの地方都市の駅らしさを残している光景は、見られなくなるでしょう。
さて小休止。
歩き回って乾いた喉を、生ビールが気持ちよく通ってゆきました。
駅の中です。
左下、たむろしているオヂサンたちは、構内に設置されたTVの巨人戦を見入っていました。
さてつかの間の旅人は、ボチボチと列車に乗り込むとしますか。