夕暮れ小樽で雪と戯れ
平成13年1月30日

三度目の小樽訪問は、初めての雪景色となりました。お仕事は午後三時ころに終え、さて散策です。今回はお仕事で、街の写真も撮らねばなりません。仕事用カメラと趣味用カメラの二台を提げ、カメラに雪は禁物なので、わが身よりもカメラをかばいながら雪の中を歩き回りました。北海道の雪は、湿度が少ないため、傘をささなくてもどうにかなるのが救いです。お仕事で会ったお店の社長さんに、ツバと耳アテのある帽子をいただいていたので、眼鏡にかかる雪もどうにか凌げました。でも曇りは如何ともしがたい…。眼鏡をかけていない人には分からないでしょうが、レンズの曇りはとても鬱陶しいものです。

プリント-泣宴{アクトさん
玄関





市街のバス停です。ランプがいかにも小樽を演出しています。運河沿いのレンガ倉庫を利用したガラス細工のお店も、町興しにひと役買っているようです。

小樽は北海道初の鉄道開通駅です。でも開業当時の駅は、小樽駅ではなくもっと海寄りの手宮駅でした。この踏み切りは、その手宮駅までの線路です。同線はすでに廃止されているものの、線路と踏み切りは残されていました。いわば「閉じずの踏み切り」です。手宮駅も、現在では鉄道の博物館として、当時の建造物が残されています。

愛ちゃんにれいちゃん、夜はまた大人たちの愚痴や泣き言、ため息や嬌声が溜まることでしょう。

北海道は日の入りが早い。日が暮れかかってきました。ボチボチ駅に向かいます。これから千歳まで出なければなりませんから。

午後五時の小樽駅です。向こうに立つは、石原裕次郎氏の写真。小樽は石原兄弟が育った街としても知られ、市街に裕次郎記念館も建てられています。

線路はこの先、余市へと向かいます。小樽はかつて、鰊でも栄えた街でした。市内には鰊で財をなした網元の「鰊御殿」が何軒か残っています。かつての栄華、偲ぶれど…。でもその先には、当然ながら人々の生活があります。

さて、列車の発車時刻が迫ってきました。小樽、今度はいつ来られますやら。