余談ですが『東京四十四景』のことでも…
4cm×4cmのフォーマット――
127と呼ばれるフィルムを使ったカメラです。
日本の精密機械工業が
世界に躍進しはじめたころは、
いくつかのメーカーが
同フィルムを使った洒落たカメラを発売していました。
やがて市場が成熟してくると
小型カメラは135フィルムに移行して、
いつしか127フィルムを使うカメラは消費者にとって非効率でもあり、
人気の翳りとともに生産中止へ。
そして127フィルムも大手のメーカーが生産を中止…
ボクが四四のカメラ「PRIMO-JR」を初めて手に入れたのは、
フィルムが殆ど手に入らなくなっていた平成11年のことです。
某中古カメラ屋さんでそいつを見た時、
その外観はとても魅力的なカメラに映りました。
フィルムはどうやらモノクロなら
クロアチア製が細々と生産し、
不安定ながらも輸入されていることは知っていたので、
カラーは諦めてモノクロ専用機と割り切って、
レンズに傷があろうが、
アタリがあろうが構わず入手してしまいました。
購入後、しばらくはモノクロで撮っていましたが、
やはり“色”のついた絵が見たい!
そんな時に、インターネットとはまことに便利なツールです。
世の中には居るもんです。
そんなナイナイづくしの世界で遊んでしまおう、
という好事家が見つかりました。
ボクが4cm×4cmで遊ぶきっかけになったのは、
主宰のhaluoxさんが立ち上げた
「四四倶楽部」
なるサイトがあったからこそ。
こちらで既存の120フィルムから
127への巻き替える術を教えていただきました。
ぜひこちらもぜひご覧になってください。
※haluox主宰は遊び心のたっぷりある趣味人で、
他にもいくつかサイトを立ち上げています。
【参考までに】
保有機材
・PRIMO-JR
・Baby-Rollei(grey)
・Baby-Rollei(1st)
・YASHICA44LM
画像データは、
エプソンのスキャナーでデータ化しています。
透過原稿が35mmサイズしかスキャンできない機種なので、
ポジは35mm用のスライドマウントを四四サイズに加工したものに挟み、
1枚ずつスキャンするという煩わしさ。
でも「四四倶楽部」の冒頭にもあったように、
趣味は“面倒なほど面白い”ってことで、
まぁせっせと作業にいそしんでおります。